断ち落とし(たちおとし)
- 断ち落とし(たちおとし)
- フチなし印刷にする場合、仕上りサイズより大きい紙に絵柄を延ばして印刷し、周囲をカット(断裁)して作ります。その方法、又は仕上り後の状態を「断ち落とし」と呼んでいます。
- トンボ
- カットする位置(断裁位置)を示す目印です。
- 塗り足し(ドブ)
- 仕上りサイズより3mm外側に絵柄を延ばした部分のことです。この部分は、カット(断裁)されて無くなります。
※印刷後の仕上げ断裁は若干(0.5mm程度)のずれが出る事を前提としています。断裁後に紙色の白が出るのを防ぐため、断ち落としにします。
- Illustratorで断ち落とし
- ドキュメント設定
「ファイル」→「ドキュメント設定」を選択。
ダイアログで、裁ち落とし:天地左右を3mmに設定。
サイズ
- 仕上りサイズ
- 断裁や折り加工されたあとの実際に仕上がるサイズのことです。図は、折った状態でA4なので仕上りサイズはA4です。
- 展開サイズ
- 折り加工された印刷物を開いたときのサイズです。
校正
- 校正
- 原稿と校正紙とを比べ、文字やレイアウトの間違いがないか確認する作業です。間違いや訂正箇所がある場合は、図のように赤字を入れて戻します。最近は、校正用のpdfデータをメールでやり取りするのが一般的になってきています。
- 校正紙(ゲラ)
- 版下(レイアウトデータ)を校正用に印刷した紙です。校正紙は、別の呼び方で校正刷り、ゲラ、ゲラ刷りともいいます。図は、名刺の校正紙です。
※ゲラの語源:その昔、活版印刷は活字を木箱に並べ文字を組んでいましたが、この箱のことを「ゲラ」いい、その試し刷りを「ゲラ刷り」と呼んでいました。
- 初校
- 1回目の校正です。
- 再校(二校)
- 2回目の校正です。
- 色校正
- デザインや文字の配色、写真の色調などを確認するため校正です。
- 校了
- 直しがなく印刷に進める状態です。
版下
- 版下
- 原稿をもとに制作した印刷用データのことです。版下は、版下データ、レイアウトデータともいいます。通常、版下データを制作する際は、制作料金が掛かります。図は、名刺の版下です。
原稿
- 原稿
- 印刷物(版下)を作るために必要な材料をさします。
- 文字原稿
- 文字や文章のことで、入稿の際は、手書き原稿やテキストデータをお持ちください。
- 写真原稿
- 写真データやプリントのことです。
- ラフ原稿
- 印刷する内容やレイアウト、書体や色指定などを書いた原稿です。図は、名刺のラフ原稿です。
入稿
- 入稿
- 印刷会社などに原稿を入れることをいいます。
- データ入稿
- 印刷会社などに印刷用データ(版下データ)を入れることをいいます。
ヤレ
- ヤレ(ヤレ紙)
- 印刷や製本などの工程で発生する、製品として使用できない紙のことをいいます。ヤレは、機械の調整や試し刷り、印刷途中の紙詰まりなどで発生します。
※ヤレの語源:破れ(やぶれ)からきています。
PDF
- PDF(Portable Document Format)
- PDF(Portable Document Format)とは、Adobeが開発した電子文書のファイル形式で、日本語では「携帯しやすい文書フォーマット」と訳されます。
違う種類のアプリケーションで作成したさまざまな書類は、PDF形式で保存することにより、環境の違うPCで開いたり、印刷ができるようになります。
毛抜き合わせ
- 毛抜き合わせ
- 精密に見当合わせをしてつなげることを「毛抜き合わせ」といいます。異なる絵柄どうしを髪の毛一本の隙間もなく合わせるという意味です。